2022.12.13yoshiki

冬籠り

こんにちは。
11月になり今年もあと1ヶ月…
とブログを認めていたのにアップすることをうっかりし
いつのまにか12月…。早いもので今年もあともう少し。

さて、寒くなり外に出るのが億劫な私は
休日は家でオンラインゲームや、友人通話をしたり
猫共々コタツから出れぬ日々をおくっております。

最近友人が「京都検定」を受けるということで、試験勉強の一環として覚えた内容を話してくれるのですが、ついこの間は日本美術「琳派」についての話を聞き、面白かったのでさくっとご紹介。

「琳派」とは桃山時代から後期〜近代まで活躍した
同傾向の表現手法を用いる造形芸術上の流派、または美術家・工芸家らやその作品を指す名称

美術や日本史の教科書で目にしたことがある方が多いと思われる
金箔に杜若の花がコピペされたような絵を見たことはありませんか?
こちらが尾形光琳の作品「燕子花図屏風」↓

私も友人に話を聞く前に実物を根津美術館で見たことがあるのですが
そのときは「金屏風に贅沢〜綺麗!」くらいの感想で、特に作家がどんな人だったかまでは、知らずにいました。

尾形光琳は、結構裕福な呉服商の家…いわゆるボンボンだったそうで
若い頃、遊び人でかなりの浪費家で、お金がなくなり…やばい
稼がなきゃ!! ということになり画業で稼ぎだしたそう。(ざっくり説明)

江戸で、依頼を受けて絵を描いていたけど
自分の描きたいものじゃないとやる気が出ない!と地元に帰省。
その際に弟の尾形乾山(この方は陶芸家)に器に絵を描いてみたら? と
進められ、それがなかなかハマったようで、この時期の尾形光琳の作品は
弟乾山との合作。私はこの辺りの兄弟合作作品が好きです。
本人がノッて描いていたのがわかる気がします。

いつの時代もモチベーションって大事なんだな。呉服屋だからこその
あのステンシル手法が生み出されたのか〜。お金がない! 稼がなきゃ!! からの今や国宝となっている作品の数々…と作家の背景を知って見ると、「国宝」を作った人が少し身近なものに感じ、より作品の見え方が面白く感じていいなと思いました。

まだ冬は始まったばかりですが、今のうちにこういった作家の背景を知って、是非ともあったかくなったら美術館に行きたいなと思った今日この頃です。